2025年9月、トランプ大統領は新たな移民制度「Trump Gold Card」を創設する大統領令に署名し、併せて「Trump Platinum Card」構想を打ち出しており、いずれも巨額の寄付を通じて米国滞在や永住を可能とする仕組みで、従来の投資移民制度「EB-5」を実質的に置き換える政策転換と見られます。
Gold Card は、個人は100万ドルの寄付(審査費用として別途 1.5万ドル)から申請可能となり、永住権取得が前提とされています。優先的にEB-1やEB-2カテゴリーで処理される見込みで、先ずは、約8万件を発給予定とされており、寄付による迅速なグリーンカード取得の道を開く政策といえそうです。
一方、Platinum Card は詳細は固まっていないものの、寄付額は500万ドルを想定し、永住権というよりも「長期滞在+課税優遇」を特徴とし、年間270日まで米国外所得に課税されない制度案が提示されています。申請はまだ受け付けられておらず、議会承認や税法改正を要する見通しです。
両カードは、極めて大胆な移民政策である一方、合憲性や公平性に対する議論は避けられず、特にPlatinum Cardは、実施までに制度設計と法整備が必要であり、実現性は不透明ともされています。
Trump Gold Card エントリーページ:https://trumpcard.gov/
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