7月30日(日本時間)、ロシア・カムチャツカ半島沖で発生したM8.8の地震により、太平洋全域に津波が発生。ハワイ州にも津波警報が発令され、オアフ島を含む各地で緊張が走りました。
なお、ハワイ州当局は今回の対応を総括し、「人的被害ゼロ」を実現できた背景には、過去の訓練と高い危機意識があったとしています。一方で、過剰な避難行動による渋滞や混乱も課題として挙げられ、今後は高層建物への垂直避難の活用を推進していく方針が示されています。
ダニエル・K・イノウエ国際空港や主要港も警報中は閉鎖されましたが、夜間には運用が再開され、フライトや物流への影響も最小限に抑えられました。
一方で、オアフ島北部ハレイワ港では駐車場が一時冠水し、流木や漂流物が散乱するなど、軽度の清掃対応が必要となったエリアも報告されています。市街地の交通は、一斉避難により一時的に渋滞が発生しましたが、津波そのものによる道路寸断や人的被害はなく、非常に統制のとれた避難が行われました。
ホノルル市内においては、ワイキキ、アラモアナ、カカアコ、カハラなどの沿岸部に津波が到達したものの、観測された波高は最大でも1.7メートル前後にとどまり、建物やインフラに深刻な損壊は確認されておりません。ホノルル港では30センチ程度の潮位上昇が観測されたのみで、港湾施設や商業ビルへの影響は軽微。沿岸ホテルでは高層階への避難誘導が実施されましたが、翌朝までに通常運営へと復帰しています。
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