米国不動産取引の仲介手数料に関するルールや慣習の変更については、州や地域ごとに異なる場合がありますが、一般的な動向や概要についてお伝えします。
従来の慣習として
米国では多くの場合、売主様が不動産仲介手数料を全額負担し、売主様、及び、買主様のエージェントの双方に手数料を分け合う形を取っていました。
【新しいルールや動向の概要】
透明性の向上
昨今の規制変更や裁判所の判決により、仲介手数料に関する透明性が求められるようになっています。売主様、買主様は、それぞれどのエージェントに幾らの仲介手数料が支払われるのか、より明確に理解できるようにするための措置が求められることとなります。
仲介手数料負担の分担
従来の「売主様全額負担」の慣習が見直され、買主様も一部の仲介手数料を負担するケースが増えていくことが想定されます。これは、買主様が自身のエージェントに対して、直接手数料を支払う形に変わることで、よりフェアな取引を促進します。
交渉可能な手数料
仲介手数料が固定されていない場合、売主様や買主様は、その手数料について、それぞれのエージェントと交渉することが可能です。これにより、手数料の設定がより柔軟になり、取引の公正性が向上します。
ハワイ不動産では具体的に何が変わるのか
・ご購入検討者は、ご内見前に、Buyer Representation Contract(買主様代理契約書)をエージェントと締結
・ハワイ不動産データベース「MLS」上において、売主様負担の仲介手数料は非公開化
尚、現時点で買主様による仲介手数料負担が義務化されたわけではありませんので、当面は取引毎の任意適用とされ、今後時間を掛け、段階的に新ルールの導入が進んでいくことが想定されますが、売主様にとっては、手数料が減額できる機会となる可能性もありますので、ご検討のお客様はお気軽にお問い合わせくださいませ。
0コメント